旅するセクシー
響香です☆
もともと
人に執着するタイプではない私。
お店では
お客様とお互いを大事にしあいながら関係を作っていたから
問題という問題はなかったし
こちらに踏み込んでくるような人や
あまりにも無礼な感じの人にはその場でNoも示せていたし、
気持ちを伝えることもできていたから
楽しくお仕事をしていたし
順調だった。
でも、
とあるプレイで挿入
つまり「レイプ」されて
私は「中出し」ということをされた。
その経験が
私のお仕事を始め
人生や性格も
強烈に蝕んできました。
私のお店のスタイルは
本番と呼ばれる、挿入する行為、いわゆるセックスというものは行わない。
セックスする、というのはよっぽどのことであると私は思うし
そもそもが
処女で風俗嬢としてのスタートなので
お仕事で挿入をすることは最初っから想定外なこと。
まして、
セックスまでするにしても、
1万2万とか
正直
100万200万いただいても
そんな安い金額でセックスはできないな、と思っているので
挿入ということに対しての自分の中での重要度は高く
お仕事ですることなんて考えたこともない。
仮にするのであれば、最低でも1億円くらいはいただけないと
全力で気持ちよくしてあげたい気持ちになれないな。
それくらいの気持ちで示してくれるなら
こちらも全力で誠実に対応するよね。
ありがたいことに(？)
最初のお店や
SMクラブなんかでは
いれたい、ということを言う人は
極々まれにいるかいないか、という程度だった。
そういう程度に私がうまくおさえていたのかもしれないけれど！
なので私も
そうやって
決められた制限の中で
ルールを守りながら思い切り遊ぶお客様
という姿は当たり前のことで
疑問を思うまでもない前提だった。
実際、私は挿入なんてしなくったって
腹を割っておつきあいできるリピーターさんが多くいて
楽しく刺激的なお時間を過ごしていたのです。
それが
別のお店で一度接客にあたった方が
どういった顛末で私のお店を見つけたのかわからないけれど
わざわざ、すごい探した、と言ってある日やってきたのね。
私はお店を退店するときは
別のお店に移るから、という理由なことはほぼなくって
結構1ヶ所で落ち着いてずっと勤務する方なのね。
もし、別の、知りたいテクニックが学べそうなお店や
お給料が良いお店に移ろうかな、となったとしても
また会いたい、と言ってくれる方(お客様で求めてきた方)の中で、
本心からそう思っていそうな人にしか教えることはなくって
どちらかというと
「あれ、いなくなっちゃった…」
と思われることが多かったみたい。
そのお客様とお会いしたお店でも
接客したときは
やめようともどうとも考えていない時期で
1度お会いしただけだしね、
その方との接点もなく
そこのお店は一時的なお手伝い程度に思っていたので
さっさと離れた。
その人が
なんだかどこかの道をたどって見つけてくれたようで
それはそれとして、
ありがたいし、嬉しかった。
遠路はるばるどうも、という風に喜んで
いつも通りに接客していたら
「10万で愛人にならないか」と言ってきた。
そもそも
10万という金額は
お店で普通に働いていたら稼げる金額で
高校生の頃だって、普通のアルバイトでそれ以上の金額だって稼いでいたから
愛人契約までするほどの金額としては激安に思えるからあり得ない。
まして、その時2度めに会った程度の
素性もわからず、
こちらをどれほど大事にしてくれる人かもわからない
(提示してくる金額でそんな程度だろう、とはお察しですが)
その人自身のことを
趣味も性格もなにも理解していないのにそんな申し出を受けられないので
私はお断りしていたのね。
その金額で何時間かわからない時間を過ごすことになるのなら
私は自分の興味や情熱が向いているものに対しての
勉強とかブラッシュアップのために時間を使いたい人なので、
迷うまでもない。
10万という金額に対しては
「その人の限界なんじゃないの？」とか
まあ、お金の金額への思いは人によりあれこれ価値観があるかと思うので
参考に書いておくけど
このお客様は、その時点でもまだお仕事もわからないけれど、
なにかの会長さんで
追徴課税で億単位を払うような人。
らしい、全部自己申告だから、わからないし、どうでもいい。
ただ、別に上限ぎりぎりの金額でもないから、ただ値踏みしただけか
そういう愛人？みたいな人がいっぱいいて一律料金決めてるのか？
そういう性分の人なんだと思う。
なので言われたその時に私はお断り、というか大した器に思えないから
冗談みたいな金額のふざけた申し出だな、と思ってスルーしてそれからは言われないでいたのね。
その日はそれで普通に気持ちよく楽しく終わって
その次に
あまり日を空けずまたやってきた。
いろいろ忙しい中で時間を作ってまあ、と
それに対しては感謝して
またまたいつも通りに接客していたものの
その人は強行突破した。
その時のことはよく覚えていない。
思い出したくもない。
とにかく
許可もしていないのに中に入ってきて
許可もしていないのに勝手に人の中に吐き出した。
私はこれにびっくりして混乱して
どういうこと？どういうこと？何が起こっているの？？？
呆然とした。
暴力的な形ではなかったことは覚えているけれど
一瞬のできごとだったようにも思う。
少なくとも私は
言葉が少なくなって(いつもわりと弾丸毒舌トークなんだけど)
心が動揺して呆然としすぎるあまり
考えもまとまらず
しゃべれないでいた。
「どうしてこんなことするの！！！！！！？？？？？？」
そうやって
率直な怒りの気持ちや
自分の身体や、気持ちに対する権利、
自尊心を守るための言葉も発することができた、というのにね。
守りきれなかったの、自分を。
中出しっていうと
風俗慣れ？していたり
AV病に侵食されている人なんかは
「別に中に出すくらいいいじゃん」とか思う人もいるんでしょうけれど
そんなにされたい人いないですよ。
これはまた別に書きますが
オンナのベースって、恋愛をしたい気持ちがあったとしても、
ココロのどこかでメンズに対して「気持ち悪さ」を感じている人は少なくない、ということと
挿入にしても、オンナは「この人なら触られてもいい」
「この人なら」と相当選んだ上で許可している、ということを知った方が良いです。
つきあっているメンズだけが、唯一OKしている人間で、それ以外はみんな気持ち悪い人たち、と思っている女性もいるようです。
メンズは、オンナの信頼をどうやって得ていくか、というところからのスタートなので
迂闊にも「いれたら気持ちいいよ」とか言ったら、
余計に相手の「わー、この人って…(￣▽￣;)ﾅｲﾜｰ」という思いを増長させて
自分の価値も品格も下げるだけです。
たぶん、そういうことがわかっていなくって
メンズは「数うちたい」性分を、そのまま行動に移そうとする方もいるから(そうじゃない人もいっぱいいます)
浮気とかで軽々しくあっちこっちに手を出して
パートナーを自分が思っている以上に傷つけてることに
気づいてもいない人がいる、ということ。
結構な覚悟と信頼のうえで、この人になら触られてもいい、とOK出した一般の女性は多いですよ。
それがわからないと、
不倫がばれて、された奥さんはショックで自殺とかある、ってことです。
そりゃそうもなるわ、ひどいゴミ男だね、と私も思います。
私の中出し経験というと
むかーしむかし
つきあって、と言い寄られて大学の頃同棲していた人がいたの。
こいつがまたクズ中のクズ男で
好かれてるみたいだからまあいっか、と最初はのんきに暮らしていたんだけど
やがてそのクズっぷりがだんだん露呈してきたので
こいつといたら、私の人生だめになる、とこっそり別のお家を契約して出て行くことを画策したの。
ところがこのクズ男は
さすがにクズで
私が別れたがっていることをどこかで感じ取って
離れられたくない思いから
「こどもができたら別れないでずっと一緒にいてくれるんじゃないか」という考えがわいてきて中出しを1度だけした
ということを
5年前くらいに
どこで調べたんだか私の電話にいきなり電話してきて告白されたことがある。
つまり、
その告白までは知らなかったし
そもそも電話かかってきたことが「今頃なに？？」って感じで
とうに記憶からも消えている人だったし
心底びっくりして
ちょー気持ち悪かった。
なにその悪魔の考え(￣▽￣;)
私の身体なんですけど
たずねもしないで勝手に自分の欲望吐き出す、ってどういうこと？？？
失礼すぎるでしょ。
よく
女の人が
好きなメンズをつなぎとめるために既成事実作りに突っ走り
射精する瞬間に膣から抜かせない、という作戦をとることを聞いたことがあるけれど
まさか、メンズに私がされたことがあったとは
思いつめた人間は
男女問わず
自分のことしか見えなくなる。
人生上の中出しは
後から知った(それもまた許可してもいない犯罪的なものだけど)その1回だけ。
なのでこのお客様は
2度目、といえば2度目。
中出しなんて
普通に恋人同士やご夫婦でも計画があったり様々な理由から、許可をすんなり出さない人もいるんじゃなかろうか？
この屈辱的な経験をした翌日から
私は数日間寝込みました。
誰も守ってくれる人もないし
どこに相談に行けばいいかもわからないし
このお客様が嫌で嫌でしょうがないし
とにかくいろいろな怒りや悲しみや悔しさで
この時に
まずはっきり強く
お仕事嫌だ、と認識してしまったのです。
あんなに楽しくって
お客さまといつも笑いあって過ごしていたこのお仕事が
1回の経験で覆ってしまった。
それからやる気も出ず…
生気を奪われたみたいになっているから
やる気が出ない、というのが
人生全般においてのやる気＝生きる気力
のようなものです。
とにかく
死にたい、死にたい
なんなの、あのゴミ野郎は
半殺しにしてやりたい
そんなことばかり頭をかけめぐって苦しいんだよ。
私、
お客様の笑顔や喜びのために
一生懸命プレイしてきたよね？
足を運んでくれた人との一期一会を大事にしたいから
あれこれ楽しんでもらえるように
工夫してきたよね。
人を大事にしてきてたよね。
みんな大好き、って思ってたよね？？？
今までやってきたことって
なんだったの？？？？？
わたし、
そこまで大事にする価値のない人たちに
そんなにエネルギー注いでいたの？？？？
わたしって、なんなの？？？？？？
そういう思いと
自分に起こったこととで
引き裂かれた。
人になんて会いたくなくなった。
心から笑えなくなった。
いろんなところでいろんな人に誘われるんだけど
またいいようにされる、と思うと
誰の誘いにも時間を割きたいと思えないから、全部断った。
人は傷つけてくるもの、という思いが支配していた。
人が近づいてくること自体が
「何の目的で？」って
懐疑的だった。
仲良くなりたい、ということを言われると
ずいぶん都合の良い言葉を使うな、と思った。
たまに外に出られたとしても、
青空をふと眺めたら思い出して
混乱している気持ちから足が動かなくなって
腹立たしさや悲しさ苦しさをどこに出して良いものかもわからず
その場でうずくまって泣いちゃったりしていた。
今でもこういうことが起こっている。
歩きながら泣いている時がある。
もちろん悲しさで。
一方的に、自分の権利や領域を侵害して奪われたことの傷なんて、
まだ全然癒えない。
私の意思をたずねたり受け入れたり大事にされることなく
自分の欲望のための道具にされただけ
ということで
自尊心がめちゃめちゃに破壊されて
アイデンティティクライシスが起こったんだと思う。
私は、
小さい頃から割合と殺伐としていた両親を見ていたこともあるんだけど
人生は自分で作れる、と
自己責任のもとに生きている性格。
なにがあっても
その中で
「良いこと」や
「幸せなこと」を見つけることは得意で、
なんでも良い方に見ることができる性格ではあるの。
でもこのときは
吐き出されたものと
吸い取られっぷりが激しかったのか
一気にきたよね。
良いことなんて思いもつかなかった。
今もこれ書いてて吐き気がする。
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